1991年までに、225曲を書き上げた。現在、コンサートや出演でよく唄う曲の殆んどがこの間に創られた事が解かる。「サヨナラにいちゃん」「ぼくは12歳」「我古里」「See You Again」「あした天気になぁれ」「今、唄うこと」「The Day Before」「その時のために」「一枚のハンカチ」「涙に向かって」「ゆっくりゆっくり」「私の孤独」「旅立ちの歌」「人のために生きると言うことは」「ことばを下さい」「我が人生に悔いはない」等で、音源としても残っている。
1988年製作の歌集「空にあこがれ」に楽譜は公表したが、音源化されていないし、コンサート等では時間的な制約であまり唄えないが、時々場によっては唄う大切な作品を、選んでみた。
「
おめでとうとありがとう」 No.149(1985/07) 詩:坪井宗康
「西川哀歌」や「The Day Before」等の作詞者で、娘さんの結婚式に読まれた詩のようだ。曲を書いてからは、友人・知人の結婚式では必ず唄わせて頂く作品だ。勿論、私の息子の結婚式でも・・・・。
いつもなら「おめでとう!」と僕等が言い
いつもなら「ありがとう!」と君たちが言う
でも今日は、僕等が「ありがとう!」と言います
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、それから
生まれた日も違い
顔も形も背丈も違い
育った所も 通った学校も
勤めた職場も 違う君たちが
どうして、ひとつに結ばれたのか
その不思議な訳を 聞かせて下さい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
古いアパートで ひっそりと
誰かの足音を 待ち続ける
おじいちゃんと おばあちゃんたち
離れ離れの 人々が
ひとつに結ばれて 僕等の様に
「おめでとう」「ありがとう」
と、言える様に「
怪獣チビラの歌」 No.158(1985/10) 詩:八木たかし
この頃から「イジメ」が、大きな社会問題として取り上げられだした。大人が色々手出しをする中で、やっぱり一番闘っているのは子どもたちだから、そんな子どもたちを励ます意味で創った。世界を繋ぐ子どもたちだから、子どもたち自身で切り開いて欲しいから・・・。保育園等のコンサートでは唄います。
ボクラ怪獣チビラだぞ
遠い星からやって来た
地球のみなさん「コンニチハ」
父さん母さん「ハジメマシテ」
REF,チビッコ、弱い子、イジメッコ
みんなボクラの仲間さ
立ち上がれ(オーッツ)叫ぶんだ(オーッツ)
怪獣チビラ(オーッツ)
勉強ばかりじゃつまらない
遊んでばかりもいられない
心と身体をきたえて
悪い大人をやっつけろ
REF.
久美ちゃんどうして泣いてるの
母さん迎えに来ないから
ボクラと一緒に帰ろうよ
ほら、もう、雨が止んだから
REF.「
虹の民」 No.164(1986/08)
詩/曲:Peat Seeger 訳詩:八木たかし
20年ぶりの来日公演の岡山会場の同じステージで唄わせて頂いた。その時、67歳の澄み切った歌声に感動した。バンジョー一本で語りかけるように唄う姿は、私の心にはっきりと残っている。そのコンサートのアンコールで歌われた「虹の民」に、日本語の詩を創ってみた。
想い出すのは 遠い夏の日
何かが終わり 始まった
愛する人も 信じた人も
心さえも 無くしてた
それでも青く 光る地球に
ひとつの生命 燃やし続け
誰が唄うか 遠い夏の日
悲しみこらえ 虹を見つめて
あなたが居れば 歩いて行ける
もう一度だけ 虹を見つめ
小さな胸に 虹を架けよう
世界を繋ぐ 子どもたち「
流行歌でもないのに」 No.199(1989/03) 詩:八木たかし
私の作品の殆んどが、詩先行である。唯一、曲先行で出来た曲である。曲先行と言っても、コード進行とリズムを決めて、思い付く言葉を乗せたのですが・・・。
誰が唄い始めたのか 誰に聞いた歌なのか
妙に身体が懐かしみ いつの間にか口ずさむ
流行歌でも無いのに
悲しい歌と笑いますか 下手な歌と笑いますか
小さな夢と笑いますか 優しい現実を笑いますか
それでも あいつを 笑いますか
俺とお前の間に 生まれたひとつの歌が
お前とあいつを 結ぶ日に 俺は又歌い始める
今日まで歌って来たように「
農業高校」 No.203(1989/05) 原詩:富所正一
帰倉直後に、新潟より一枚のレコードが届いた。「お前まだ、春らかや」富所正一の追悼アルバムだった。26歳で自殺した彼の残された音源を収録したものだ。自殺の理由とかは、明らかでは無いが・・何故か心に通じるものが有り「人のために生きると言うことは」「いなかもの(The in a camon)」等、詩も曲もリズムも少し変えましたが・・・今も、よく唄わせて頂いています。他にも気になる「お寺の鐘」や「通信簿」があるが、自分の中でこなせたら唄いたい作品です。
農業高校の実習の時間
農業高校の実習の時間
畑に種を撒き 豚に餌をやる
田んぼを耕して 牛の乳搾り
私は農家に生まれた長男坊
行く学校が無く ここに滑り込む
農業高校の実習の時間
農業高校の実習の時間
ハウスの胡瓜を盗んで食べたら
見つかってしまい職員室
説教聴かされて、酷く叱られた
学校の胡瓜 君らのものじゃない
学校の胡瓜 (新潟県)のもの
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